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「幻探偵」-オルガンヴィトー

今年1月~2月にやった追加公演で、もちろん私も2回目の観劇!!
1回目の時と出演者が変わっている。あの元天井桟敷の根本豊さん、阿野伸八さん、大久保了さんが、1回目の七海大洋さん、落合哲郎さんと交替で、役も一人増えた形でバージョンアップしている。

 13号地「瓦礫と勲章」に出演する
  本城ケイタ君が出演しているため
  1回目観たのだが…、
  観れたことに感謝!!
  
  話は明智智子なる探偵と小林青年が
  昭和35年の日本の高度経済成長時代
  次々と村の成長を推し進めてきた神沼家、
  そしてその裏で神沼家に関わった人達の
  謎の死と、神沼一族の謎の死を解明
  していく…。
  墓を埋め、墓掘りニンプを思いのままにし
  神の沼をも埋め立てて村を発展させ、
  巨大観覧車までも作る…。この時代の
  どこかの村で現実にありそうな話。


墓を埋め、神の沼を埋め…。しかし埋めても埋めても水があふれてくる。
不思議地底窟「青の奇蹟」の壁一面から、タラリン~、タラリン~、タラリン~、やがては床一面が水に覆われ、役者さん達は、ビっシャンゴロゴロ、ビッシャンゴロゴロ…。
観客もカッパとビニールで、避けます、避けます…。
そして最後は大きな池に、ザブン~、ザブン~、役者さん達、本当に体を張っての演技。

「やってみせる」演技は、本当に大人の芝居を魅せてもらった感あり、大満足!!
しかしそれだけでは終わらない…、不二稿京さんはとても難しい役どころをやっている。すべての人にその凄さをぶつける…。

「帰命無量寿如来 南無不可思議光」
大量殺人を犯していった碧は
「犬畜生は南無阿弥陀仏と唱えられないから、成仏出来ないのか?!」
「いいえ、犬畜生には人を妬んだり、人を陥れようとする心はないんです、邪心はないんです」
「じゃ、人間の畜生はどうなんだ、成仏出来るのか?!」
「人は自分のことを畜生と思い、救われたいと思った時に救われるんです!」
碧の犯した殺人を説明して行く喋りは、本当に不二稿さんが怖くなる、凄いです。
そして阿弥陀仏に救われようとしている…。

観ている私の畜生も救われようとしている…。
  
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成行ミチ子

Author:成行ミチ子
小説『長崎ぶらぶら節』の丸山芸者「愛八」の気っ風、生き様が好きでこのブログの名です。
劇団『13号地』の制作、役者、メイドのバイトと忙しく過ごすナリの日々。

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