
舞台始まって、少し高くなった舞台の周りに椅子を置き出演者、スタッフの皆さんが座って行く。普通の芝居ではない始り…。まず驚いたのが客席側に座った主宰の岡村洋次郎さんの後姿。舞台上の役者に台詞をしゃべる時、微動だにもしていない。たぶん後姿をみただけだったら、誰もが声の主とは思わないだろう。 舞台上ではもっと凄かった!! 一部の隙もない歩き、動き、人への、空間への意識…。それもそのはず、岡村氏は故観世栄夫氏に8年間師事、これが能の身体なのでしょうか?もうずっと岡村氏の動きから目が離せませんでした。 モーリス・ブランショの「死の宣告」が基になった作品だそうですが、あいにく私は勉強不足でブランショは知らなかったのですが、死んだ人の残した思いや、生きている人の死んだ人への思いがとても伝わった作品でした。出演者が仮面をつけて舞台に上がり、死んでしまったであろう女性を演じるのですが、その仮面と白い衣装が白無垢に見え、男を本当に好きだったんだろうな、と思ったのはわたしだけでしょうか? 幻想的で綺麗な舞台でした
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