2009.05/01 [Fri]
林慶一『a#4~こころのテンポ』と相良ゆみ『クロコダイルの涙』
久しぶりの舞踏である。25年以上も前に田中泯さんを観た以来…。その頃の冬東京は大雪になった。雪見酒をと転位・21の市島みゆきちゃんと一緒に新宿ゴールデン街の「ガルガンチュア」に飲みに行ったのだが、なんとカウンターの片隅で土方巽さんが一人でいた!『海はひろいな~…』な、な、なんと唄いだした…。大雪の夜、海の唄…。強烈に頭に焼きついた…。
相良ゆみ 真っ暗な舞台に背中だけが浮かぶ、照明は回りをキライ…、細い細い照明が観る者を引っ張って行く。床に這うワニのようにゆっくりゆっくりと体が移動する、その体勢は人間業ではない。子供のころからバレエを習っていたらしいが、鍛えられた体を持つ者の姿だ。背中の筋肉が凄かった!拘束されたイメージだろうか…目と手を縛られた捕らわれものの恐怖の2場面目はとても芝居のようだった。台詞が聞こえそうだった。集中しました!!
林慶一 驚くほど普通に始まった…。ジーンズ姿で椅子に座り傍らにはオーディオコンポが置かれ、音楽ととも小さく小さくはだしの足がリズムをとる。コンポの中から矢野顕子の「ごはんがたけたよ」が流れ、音楽を聴いて解放されたのかリズムの取り方も大きくなる…。コンポと格闘する、壊す。叫ぶ…。今度は心の叫びだろうか?そんな心の語りが流れ…、舞台を永遠叫びが…。シャツは汗びっしょりで、ジーンズは下がり…。こんな舞台観たことない!!不思議ととても普通の人間が浮き彫りになってくる…。 いや~楽しい舞踏の日でした。


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