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『花火、舞い散る』 (椿組)

花園神社野外劇

ずーっと「椿組」の芝居は観てみたかった。6月に出演した『帰ってきたゑびす』の主宰・進藤さんの奥さん、長嶺安奈さんの劇団でもあることから今回初めて観ることが出来た。
ともかくテントに入って驚いた。いやっ受付でも驚いた、おかまのお兄さんの「マーボー饅頭いかがですか~?」『ビールは椿組で買ってください。』の張り紙、お祭り感を満喫できる。客席の設置は素晴らしい、よくこんなしっかりした客席が出来るなと…、安奈さんに伺うと一週間皆さんで造るそうな。いろいろなところから客演の役者さん達が集まって(何と30人!!)公演前にここで一週間、うん、こりゃ~一体感がうまれるね。

作・演出の田村孝裕さんは今若手で有望な『oneor8』の方らしい、えっ、6年前私観ていました。友人の美香ちゃんが出演し…、声の小さな美香ちゃんが「私今度、わんおあえいとに出演するのね」を耳の悪い私は「XXoooおんえあxx出演oo」って聞こえて、『oneor8』は私の中ではどうやって読ますのか…「おんえあ」になっていた。その芝居はあまり記憶にないのだが…。

この日観客は300人以上、凄い。役者の皆さん浴衣に半被で汗だくで、お祭マンボをBGMに席づくりに、客詰め呼び声をかける。懐かしいな、昔の芝居はいつも客詰め呼び声があったな。ほんとにお祭感満喫できる。
芝居は、ある花火店を営む家族を中心に、何かをやらかしそうな花火職人たちと家族の多事多端なひと夏の出来事を描く。花火と言う豪快なイメージの中、演技は一つ一つ繊細につくられており、計算された演技で観客のハートをつかんでいく。初っ端の花火の試し打ちのシーンから職人たちの息をも感じさせながら、先輩のつっこみで笑いをさそう…。ドッとドッと笑いの渦が絶えることはない。頭領の病気(黄班へんせいという目の病気だが…、余談になるが13号地の加藤も黄班えんこうと言う病気で片目が見えない…。)、花火の恐ろしさ、息子の死、新しい生命の誕生…。花園神社に花火が舞う…。

主宰の外波山文明さんがプロデューサーとなり、作・演出役者を呼び、毎回その作風に変化して行くそうな…、次はどんな『椿組』が観れるのか楽しみに、安奈さんに握手を求めて帰った…。

13号地~稽古場日記より転写

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成行ミチ子

Author:成行ミチ子
小説『長崎ぶらぶら節』の丸山芸者「愛八」の気っ風、生き様が好きでこのブログの名です。
劇団『13号地』の制作、役者、メイドのバイトと忙しく過ごすナリの日々。

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